ディア・ドクター




原作・脚本・監督:西川美和
撮影:柳島克己
編集:宮島竜治
美術:三ツ松けいこ
出演:笑福亭鶴瓶/瑛太/香川照之/八千草薫
製作年:2009年
収録時間:127分


村唯一の医者として人々から慕われていた伊野(笑福亭鶴瓶)。
原付に乗って村を駆け回り、日々の診察を一手に引き受けていました。
そこへスポーツカーに乗ってやってきた研修医の相馬(瑛太)。

「僻地がいいんです」

伊野に連れられて様々な経験をする相馬。
そんな中、伊野は、ある未亡人(八千草薫)の変化に違和感を覚えます。
なんとか説得して検査をした結果…

それが伊野の運命を変えていきます。


本作は伊野が失踪する所から物語が始まります。
警察が関係者の話を聞くという形で、
回想シーンへと流れていきます。

どうして伊野は失踪したのか?
伊野に隠された秘密とは?
その秘密の真相は?
無医村になってしまったこの村と村人は一体どうなるのか?

回想という形をとるために、
伊野の気持ちの「本当のところ」というのは察するしかありません。
それがこの映画の良さなのかなと。
村人の要請を受けて、一人で必死に診療をする伊野。
夜遅くまで医学書を読みあさる日々。
伊野を突き動かすのは一体なんなのか…。

後半で、伊野と相馬がいさかいを起こすシーンがあります。
このあたりが伊野の人間性を象徴しているのかなと。
けれどそれも観る側が想像するしかありません。

伊野の失踪前と失踪後の村人の様子の変化も面白いところです。
ちなみに、今作のような設定をする場合、
時代を昔(戦後など)にするのが通例でしょうが、
今作ではそうではない模様。
すこし気になるところです。


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トランスフォーマー




監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ロバート・オーチー
製作:ドン・マーフィ
出演:シャイア・ラブーフ/タイリース・ギブソン/ジョシュ・デュアメル/アンソニー・アンダーソン
製作年:2007年
収録時間:143分


もっと早く観れば良かった…

これが観終わったあとの、いや、観ている最中での感想です。
トランスフォーマーと言えば、アメリカのロボットアニメとして
小さい頃に観ていました。

トランスフォーマーという設定が出る前の企画がありました。
小さい頃にそのおもちゃを買ってもらったのを覚えています。
トランスフォーマーではスタースクリームと呼ばれたそのロボットは、
Fー15イーグルがロボットに変形するというモノでした。
ただ、名前が…

ジェット機ロボ…。

そら売れんわな。
スタースクリームという名前と、
隙あらばデストロンに取って代わろうとする野心家という性格付け。
こういう設定が売り上げに大きく貢献したのではないでしょうか。

というわけで、今作ですが、
かなりの出来です。
子どものおもちゃ映画では全くありません。

トランスフォーマーたちが実在したら、どうなるのか?
正体不明の存在としてアメリカ軍は恐怖し、
なすすべなく多くの兵士が死んでいく。
街は手当たり次第破壊されていく…
そんなリアルな描写を徹底的に描いています。

とはいえ、
絶望が世界を支配するのではなく、
同時進行でユーモアたっぷりなシーンが展開されます。
このあたりのバランスが素晴らしい。

人間の味方をするはずのオプティマスプライムたちも、
人間と意思の疎通がなかなかできない。
自分たちの常識と人間の常識がかけはなれたモノであるということがわからない。
それが笑いを産みます。

シリアスとユーモアを絶妙なバランスで配合しながら、
しかもありとあらゆる形で伏線を張っていく。
当然、効果的であるものもあれば、効果的でないものもあります。
たとえば、主人公の恋人が自動車泥棒をした過去があるという設定。

…なんじゃそりゃ。

とはじめは思いましたが、最後にその設定が効いてきます。
ひとつもムダな設定は存在しないという徹底ぶり。
脚本家はよほどの貧乏性なんでしょう。

そして最後のダイナミックなアクション。
CG全盛の現在なら技術的に当たり前なのでしょうが、
これまでのきちんとした脚本の筋があるからこそ効いてくるアクションです。
話の内容に引き込まれるからこそ、
あのアクションが大団円として機能します。

すべてにおいて完璧な映画だとボクは思います。
マンガやアニメを原作としたアメリカエンタテイメント映画の一つの答えでしょう。


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容疑者Xの献身



原作:東野圭吾
監督:西谷弘
脚本:福田靖
製作:亀山千広
出演:福山雅治/柴咲コウ/松雪泰子/堤真一 他
製作年:2008年
収録時間:128分

テレビ放送で謎解きの部分を先にちらっと観て、
あ、これは面白そう
と、すぐさまレンタル。

別れたはずの夫に金の無心をされる女性、花岡靖子(松雪泰子)。
娘に暴力を振るわれ、その結果、夫を殺してしまう。
その際の物音を隣の男性、石神哲哉(堤真一)に聞かれる。

「何かあったんですか?」

隠し通すことができないと悟った花岡に石神は、

「僕に任せてください」

そして夫の死体が発見される。
警察は元妻の花岡が怪しいと捜査を進めるが、アリバイは完璧。
嘘をついているようにも思えない。
行き詰まった警察は、湯川学(福山雅治)に捜査の協力を依頼する。
実は、石神は湯川の大学時代の友人。

アリバイはどうすれば崩れるのか?
すべてのヒントは

「警察には事実だけを伝えてください」
「代数の問題に見えて幾何の問題」

というところ。
トリックに「なるほど」とうなったが、
それ以上に人物描写が面白かった。
花岡役に松雪泰子というのはベストキャスティングなんじゃないか。
不幸そうに見えて、
彼女の助けになりたいと男に思わせる、
また、彼女に依存する男もいる、
そんな女性。
そしてラストシーンで彼女が登場して・・・
そのシーンには涙してしまった。
松雪泰子以外の女優だと、どこかのシーンで無理が出てしまうのではないか。
すべてのシーンにリアリティがあった。



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チェンジリング



監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド
製作:ブライアン・グレイザー
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー
製作総指揮:ティム・ムーア
出演:アンジョリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/ジェフリー・ドノヴァン/コルム・フィオール
製作年:2008年
収録時間:142分

ロサンゼルスで起きた実話を元にした映画。
息子が行方不明になった女性、コリンズ(アンジョリーナ・ジョリー)が主人公。
数ヶ月後、警察が彼女のもとに一人の子どもを連れてくるが、
それは全くの別人だった…。

自分の子どもではないと主張するも、
警察から

「錯乱状態にある」
「冷静な判断ができない」

などと言われ、しぶしぶその子を連れて帰ることに。
とはいえ、赤の他人を自分の息子として育てられるはずなどない。
なにより、本当の自分の息子は行方不明のまま。
捜査を続けてもらうよう、警察に働きかけをしたり、
自分自身でも様々な形で息子を探すが、一向に見つからない。
彼女のそんな活動に危うさを感じた警察がとった行動は…
時を同じくして、警察に保護される一人の少年。
彼の口から出たのは、驚きの事実だった。


1920年代という時代から来るのだろうか、
それとも監督の取り方から来るのだろうか、
なんとも言えない、怖さが忍び寄ってくる。
警察の情報操作というのも大きいのだろうけれど、
それだけではない怖さ。
しかし、最後には希望を抱きつつ終わるという硬質な映画だった。


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ゴールデンスランバー



監督・脚本 :中村義洋
原作    :伊坂幸太郎
脚本    :林民夫
音楽・主題歌:斉藤和義
出演    :堺雅人/竹内結子/吉岡秀隆/香川照之
製作年   :2010年
収録時間  :139分


友人と久しぶりの再会をする青柳雅春(堺雅人)。
しかし、彼が発したのは、

「お前、このままじゃ、オズワルドにされちまうぞ」

彼は首相暗殺テロ事件の容疑者に仕立て上げられてしまう。
無実を訴えようにも警察は発砲してくる。
命を守るためにもまず逃げ出す青柳。

知人を頼ろうとするも、
そこにはすでに警察の手が。
様々な証拠となるVTRが公開され、
指名手配される。

なんとかして逃げ延びよう、
なんとかして無実を訴えようとする青柳だが…。

という話。
何気ない設定が、後々効いてくるように伏線を張り巡らしている。
浦沢直樹の『二十世紀少年』や『MONSTER』にも通じるような怖さと共に、
大学時代の青春も描いている。

まぁ、問題は、
濱田岳の役どころや柄本明の役どころ。
なぜ彼らが青柳に手助けをしたのか…そのあたりが描かれないので、

「え?」

となる。あ、あと、

「犯人は一体誰なのか?」

という物語ではないので、それをメインで楽しもうとすると肩透かしをくらうので注意。


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