伜(せがれ)




脚本:山田洋次/高橋正圀
制作:石井ふく子
演出:宮武昭夫
出演:渥美清/高野浩之/音羽信子/大竹恵
制作年:1979年
収録時間:45分


今回の自転車映画は一風変わったものです。
主演は『男はつらいよ』でおなじみの渥美清。
脚本が山田洋次で、これも同じく、『男はつらいよ』。
その他にもおなじみのメンバーが出演しています。
少々異なりますが、
同じ座組といってもいいでしょう。

『男はつらいよ』とは異なるのが、
渥美清の設定。

自転車屋を経営。
妻は先立ち、息子と2人暮らし。

というものです。
ある日、その息子が父親である渥美清に内緒で
長野県へ自転車旅行へ出ます。

幼なじみには自転車旅行に行くことは告げていますが、
当時は携帯電話なんてありません。
息子が行方不明になったと騒ぎ立てる渥美清。
その姿があまりにも不憫に思う町内の連中。

幼なじみの告白により、
息子が自転車旅行に行ったことが明らかになります。
それでもやはり、気が気ではありません。
どこにいるんだろうか。
きちんと食べるものを食べているんだろうか、
そんなことを渥美清節で語っていきます。
このあたりが喜劇らしいところです。

自転車に乗る人間ではなく、
「待つ」人間に焦点をあてた作品です。
自転車映画というカテゴリではかなり珍しい部類に入るのではないでしょうか。
テレビドラマとして制作されたので、
45分と時間は短いです。
渥美清ファンで自転車ファンという方には
(どれだけいることやら)
オススメの一作です。


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サイドカーに犬




監督:根岸吉太郎
原作:長嶋有
製作:若林正明
出演:竹内結子/古田新太/松本花奈/谷山毅
製作年:2007年
収録時間:94分


不動産会社に勤める薫(ミムラ)はある日、仕事がイヤになり有給休暇を取る。
彼女は行きつけの釣り堀で釣りをしながら、
かつて出会ったヨーコさん(竹内結子)の事を思い出す。

ヨーコさんは、家を出ていった母(鈴木砂羽)と入れ違いにやってきた女性。

「ご飯つくりにきたから」

母親がいなくなったという実感がないものの、
ヨーコさんを受け入れる、少女時代の薫(松本花奈)。

ヨーコさんはドイツ製で高価だというロードバイクに乗っていて、
薫に自転車の乗り方を教えてくれる。
昔、サドルだけを誰かに盗まれたが、
横に置いてあった自転車のサドルを盗んで自分の自転車に付けたのだとか。

「ヨーコさんにサドルをとられた人はどうするの?」

…薫の何気ない言葉がヨーコにつきささる。
その他にも、
飲んではいけないと言われていたコカコーラを飲ませてくれたり、
大好きな麦チョコをたくさん食べさせてくれたり、
薫とヨーコさんの仲は「当たり前のもの」になっていく。

当然、そんな関係は長く続くはずもなく…


という話です。
自転車映画というカテゴリーに入れるのはどうかと思いますが、
ヨーコさんを象徴するものとしてロードバイクが登場します。
それが重要な役割を担っています。

作中ではドイツ製との事でしたが、完成車ではなく、
オーダーしたもののようです。
↓↓
http://www.h7.dion.ne.jp/~ciclin/


1980年代という設定なので完成車を持ってくるよりも、
新しく組んだ方がいいということなんでしょうか。



主人公はヨーコさん(竹内結子)ですが、薫の回想シーンという設定なので、
薫の目線で物語が進行していきます。
そのうまさが光ります。
というのは、

子どもからかいま見た大人の世界

という描き方をしているからです。
ヨーコさんや父親、その取り巻きたちの間で起こっている出来事や
人間関係は断片的にしか出てきません。
(とはいえ、なんのことやら全く、というような提示の仕方ではありません)

そして皆が時折見せる「大人の顔」。

子どもの前だから見せられない、でも見せてしまう

そんな「大人の顔」「大人の関係」
それを描いた名作だと思います。
主演の竹内結子の演技が素晴らしく、今まで観た中で一番の演技でした。
代表作といってもいいのではないでしょうか。
知名度が低いのがもったいない…


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自転車野郎 大阪→東京 激走録~団長安田が挑んだ2Days550キロ~




出演:安田裕己/安田大サーカス/今中大介/鶴見辰吾/岩田さち


安田大サーカスの安田団長が主演の自転車バラエティ。
テレビで放映していたそうなんですが、ボクは全く知りませんでした。

明日の夜9時に東京タワーで待ってて。

彼女にそう電話した安田団長。
彼女に結婚指輪を渡したいのだとか。
しかし、サイクルウェアに身を包んだ彼がいるのは大阪。
これから東京タワーまで自転車で走っていくらしいです。

大阪から東京までの道のりは約550km。
二日で225kmを走らなければいけません。
いろいろと調べてみると、
通常の自転車旅行であれば1日多くて100km前後のようです。
(ボクが実家に帰ったときは、たかだか45km…)
ツールドフランスですら、一日の平均走行距離が約170km。
いかに無謀な挑戦かというところです。

しかも前日の睡眠時間が三時間・・・
なんともはや・・・
自転車旅行の動画だと思って見始めたのですが、
過酷すぎて…

松竹芸能の前面バックアップのもと、
師匠連中が大挙出演しています。
無駄遣いにも程がある…

上記出演の中にも記載していますが、
解説とアドバイザーとして今中大介元選手が出演している点も見逃せません。
(とはいえ、ボクは知識として知っているだけで、
 選手時代の実際の映像は見たことがありません)

そして、鶴見辰吾がチームを引き連れて安田団長に合流します。
その合流ポイントは、やはり一番きついとされるあの場所。
団長ならずとも、あのシーンでは観ている側はテンションがあがりました。

自転車旅行に関する動画はニコニコ動画くらいでしか観ていなかったのですが、
本格的なものはこれが初めてでした。
過酷すぎますが…
はじめの内は自転車旅行動画として楽しめます。
後半はまた違った動画になっています。


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自転車少年記



原作:竹内真
演出:示野浩司
脚本:橋本以蔵
出演:安田章大/丸山隆平/渋谷飛鳥/福田沙紀/石井智也
製作年:2006年
収録時間:70分

「新潮社ケータイ文庫」で発表された小説が原作。
関ジャニ∞の安田章大と丸山隆平主演で製作されたテレビドラマ。
恥ずかしながら、ボクはどちらも詳しくはありません…。

自転車をきっかけに知り合った昇平(安田章大)と草太(丸山隆平)。
少年時代に二人で長距離旅行に出たり、
高校時代には二人で自転車部を創設したりと
自転車を通じて二人の仲は深まっていきます。

少年時代は昇平の速さについていけなかった草太でしたが、
高校時代には立場が逆転。
自転車部では草太がエースとなり、昇平はアシストに回る…
どころか、部にも顔を出さなくなるように。
その原因は、二人と共通の幼なじみ、カナデ(渋谷飛鳥)との仲にあり…

物語は、草太の回想シーンから始まります。

現代→幼少時代→高校時代→大学時代→現代

という流れです。
自転車についての表現が特に多いのが高校時代。
自転車部として昇平と草太の最後の大会で、
三人一組のタイムトライアルに挑戦するというもの。
チームとしての自転車部はすでに崩壊していたが、
最後の大会で草太の顔を立てるために昇平がたてた作戦が…

テレビドラマということで、
映像など様々なクオリティは映画に一歩も二歩も劣ります。
いわゆるカタルシスがないので、爽快さに欠けます。
もやもやした幕引きで、だからこその良さもあるのですが。


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メッセンジャー



監督:馬場康夫
脚本:戸田山雅司
音楽:本間勇輔
プロデューサー:小牧次郎
出演:飯島直子/草剛/矢部浩之/京野ことみ
製作年:1999年
収録時間:118分

日本では珍しい、メッセンジャーこと自転車便を取り扱った映画。
アパレルブランドの会社が倒産し、無一文になった女性、尚美(飯島直子)。
生活に関する全てのものを経費で生活していた彼女。
取引先の商社から全てを取り上げられてしまい、あげくのはてに人身事故まで起こしてしまいます。
被害者(矢部浩之)と示談をはかろうとするも、その条件は

自分の代わりに自転車便で働いてほしい

というものでした。
指定された場所にしぶしぶ行くと、
愛想の悪い男性が一人。
会社は被害者である横田と、この男性、鈴木(草剛)の二人だけで運営されている模様。

世界ではバイク便よりも自転車便の方がスタンダード。
今に自転車便の時代がくる
というのが自転車便社員の口癖。
そんな鈴木について、いやいやながらも仕事をこなしていく尚美。

今までの生活レベルを落とすことはできない by 田代まさし

急激に変化した環境にいらだつ毎日を送る尚美でしたが、大きな転機がやってきます。
それは、

横田のプライベートに関すること
自分がもっていた営業のノウハウから起こった出来事

そのことから次第に尚美は自転車便という仕事に魅かれていき…という話。

自転車に関する映画ということで、
全編に渡ってスピード感あふれる映像になっています。
話の展開も一つの出来事だけではなく、
複数の出来事を同時並行させて、しかも無理なくまとめていくことで、
物語そのものにもスピード感を出しています。

エリートがなんらかの事情で落ちぶれて、本来いるべきではない所にいくはめに…
という貴種流離譚の物語の型をとっているため、
観る側にも優しい。

…と、内容的にはかなり面白い映画です。
(正直、ボクはあまり期待せずに観たのでその分評価が高くなっているかも…)
が、
交通法規に関して…

右側通行
信号無視
飲酒運転
逆走
なんでもござれ。
事前の評価が低かったのはこれに起因します。
そのあたりに目をつぶれば、エンターテイメントとして上質な映画です。
(まぁ、自転車を扱う以上、交通法規と無関係ではいられないのが本当なんでしょうが)


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